お風呂浴室リフォーム見積書の見方解説を致します。
業者からお風呂浴室リフォーム見積書を貰ったら、まずはじっくり上からよく読んでください。
その中で不明な点はチェックを入れるなどして忘れずに業者に聞くことをお勧めします。
何か分からないままで進めるのは最もいけないことですので、遠慮しないで聞きましょう。
業者に質問をした時の担当者の受け答えもしっかりチェックしてください。
質問に対して的確な回答が即答されたか?【即答、ここ重要です】
少々お待ちください、が質問の度に聞かされると待つということになると、それだけで嫌になりますよね。
それ以前に、この人は質問の答えが分からない、知らないから上司なり他のスタッフに聞いているということですので、先々不安がありますからこの時点でNGかと思います。
また、即答があったとしても、回りくどい良い方や、回答なのかどうかわからない曖昧な時ってありますよね。
これも知らないから単にごまかしているのかもしれません。
煙に巻く、というのでしょうか?
これはこういう事です、それはこのようになります、とはっきり答えてもらった方が聞く側も理解がしやすいし、気持ちも良いものです。
それに自分が作った見積書の内容が答えられない、というのはあり得ないことですが、そのような担当者も存在する、ということを頭の隅に覚えておいてください。
見積書の内容には詳細項目というものがあり、どのような工事をするか、どの商品が含まれているか分かるようになっております。
そのためある程度細かくなるはずなので、見積書の行数もいくつかあります。
お風呂浴室リフォーム見積書で2~3行しかないものを見たことがありますが、これは見積書とは言えません。
システムバス商品一式と浴室工事一式、という2行の見積書でしたが、確かに安いのですがこれにはどのような工事が含まれているか全く分からず、内容に不明なイメージしか残らず誠意が見られません。
もし契約をしてしまったら、この工事は見積書に含まれてません、この部分の工事も別途ですので追加です、といくらでも追加請求が発生しそうです。
結果的に最終的には一番高い工事費になりかねません。
今でも実際にこのような見積書をお客様に出す業者がいることが不思議なのですが、このような業者とは契約をするのは危険であることはご理解いただけるかと存じます。
数量を一式で記載する見積書ですが、これはいろいろな意見があります。
一式が多すぎる見積書は信頼性が低いということはあるかと思います。
ただし一式表示にすることにより、業者側から施工費を下げるように積算をしていることもあります。
例えば細かく数量を拾ったり、作業内容を細かく積算してしまうと、見積金額は高くなることがあり、それを押さえるため一式表示にするということもあります。
この件は業界の裏話になりますので、あまりお伝えできないことで私はあえてお話をいたしますが、事実このような見積もりはあります。
例を上げますと、この部分の工事は①こことここをこのようにして、②何を数メートル用意して、③仕上げはこれを使ってこのように納めて、と職人に依頼した場合、職人には①がいくら、②がいくら、③がいくら、というように手間代や材料費が発生します。
このように①②③と細かく算出すると費用は高くなってしまうのですが、それを①②③まとめて一式いくらで、と言うようにした方が価格を抑えることができます。
ただし、だからと言って施工費一式では意味がありません。
一式表記でも工事内容は記載しないと何の工事内容か分かりません。
○○交換造作費、及び●●仕上げ、材料施工費込み、くらいは記載がないと一式の工事の中身が分かりません。
工事の見積書において一式表示はどうしても存在してしまうものですが、できることなら一式の表示はできるだけ少なくし、数量などで記載している見積書の方が良心的と思っていただけると良いと思います。
それではお風呂浴室リフォーム見積書の見方解説として、最低でも見積書内に掲載が無ければならない項目を記載いたします。
1.搬入養生費
2.既存浴室解体工事費
3.発生材搬出処分費
4.システムバスの商品【メーカー見積番号表示付】
5.システムバス組み立て工事費
6.ドア周り仕切り壁補修、及びドア枠取付工事
7.給排水給湯配管改修、及び接続工事
8.電気配線改修、及び結線工事
9.換気扇ダクト配管改修、及び接続工事
10.土間打ち工事
11.現場諸経費
以上のように最低でもこれくらいの項目は必須であり、現場状況や工事内容によってはこれ以上の見積もり項目は発生します。
では、この項目を簡単に解説していきましょう。
1.搬入養生費ですが、システムバスは基本的にメーカー手配の直送便トラックで朝現場に納品されます。
システムバスはトラックの駐車場所で引渡しとなるため、トラックから現場内に運び込まなければなりません。
これを搬入費と言います。
養生費は現場までの通路や作業場所、現場内で既存の床や壁などに傷が付かないように養生材などで覆って保護する費用のことです。
2.既存浴室解体工事費とは、今の浴室を壊してシステムバスが設置できる空間を作ることです。
浴槽や入口ドアなども壊し、天井や壁のタイルも状況により壊します。
さらに床を斫って掘り下げる工事もあり、浴室解体工事という項目はかなりの重労働になります。
ひとりでは不可能な工事内容となります。
3.発生材搬出処分費は、2.で解体した残材、ガラなどを運び出し処分のため運搬して指定の産業廃棄物処理をすることです。
新しいシステムバスを梱包してきた段ボールなどの処分もこれに含まれます。
4.システムバスの商品【メーカー見積番号表示付】とは、メーカーのショールームなどから提出された、メーカー発行の定価見積書のことを言います。
メーカー発行ですので、見積番号と日付けが必ず記載されてますので、その番号や日付けを見積書に記載することにより、間違いなくこのシステムバスが発注されます、という裏付けになります。
プラン検討段階で何回かプラン変更があった場合、メーカー見積書の番号は変更ごとに番号が変わりますので、最終のプランの日付け、番号は必ず確認が必要です。
5.システムバス組み立て工事費は、メーカー施工資格者によるシステムバスの商品組立工事です。
6.ドア周り仕切り壁補修、及びドア枠取付工事とは、システムバスはドアも新しく変わりますが、ドアの寸法は今のお風呂のドアとは寸法が異なります。
そのためドア周りの壁がサイズ違いにより、また既存の解体等により壊れてしまいますので、その部分の壁の補修を行う費用です。
また、ドア枠材も新しくなりますので、この材料を取り付ける大工工事がドア枠取付工事となります。
7.給排水給湯配管改修、及び接続工事とは、浴室内の給水、給湯、排水管を新しいシステムバス用に配管位置を変え新たに配管する工事で、システムバスの設置される前に行う必要があります。
接続工事とはシステムバスを設置した後、給水、給湯、排水管をシステムバスに繋ぎこむ工事を言います。
追い焚き配管がある場合はここに含まれることもあります。
8.電気配線改修、及び結線工事は、浴室内の照明機器の配線を新しいシステムバスの位置へ配線をして、システムバス設置後に結線することです。
換気扇の電源に関しても同様です。
9.換気扇ダクト配管改修、及び接続工事は、新たな換気扇用のダクト配管を新規に取替え、又は新設をして建物外部へ配管することと、換気扇本体への接続です。
10.土間打ち工事とは、浴室を解体する際に洗い場の床を掘りこみ、浴槽を撤去した後、床全体を均一の指定された高さにする必要があり、その土間仕上げにモルタルを打設します。
このモルタルが乾いた後に新規のシステムバスを設置します。
11.現場諸経費とは各現場を上手く回すためにかかる必要な経費のことで、通信費であったりパーキング費用であったり、その用途は様々です。
各現場をスムースに運営するためには必ず必要なものなので、この経費を値引きしてほしいというお客様もたまにいらっしゃいますが、滞りなく現場を進めていくためにもこの項目は値引きとして言わない方が良いです。
現場調査の際に目視できる項目がこのような内容での見積書となりますが、解体後に見えてくる基礎部分や土台ですが、傷みが発見された場合は追加項目が発生します。
傷んだ土台や柱をそのまま放置することは、建築業者なら通常しないことですので、発見され交換するといくら位になる、ということは予め聞いておく必要はあります。
また、この見積書の内容以外に費用がかかることはあるか?かかるとしたらどういう事が予想され、いくら位になるのか?ということも聞いておく必要があります。
とにかく見積書内容を把握するためには、不明な点は必ず聞くことが大事です。
見積書の内容に記載された項目で工事がされれば問題が無い、という状態がベストですので、打ち合わせをしっかり行って、施工後にはより良いバスタイムをお楽しみください。
東京以外のお風呂浴室現場の方はぜひ参考にご覧ください。http://mizumawari-reformkan.com/
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